住信SBI銀行の外貨預金は為替手数料も安くとても便利なのですが、なぜか国外への外貨送金はできません。
これではSBI銀行の口座は貯める専用しかできないため、アクティブに使う口座としては機動性に欠け、なかなか不便です・・・
なにか方法はないかと調べていると、WISEを経由することで、SBI銀行の外貨口座から外貨のまま米ドルを海外に送金することができました。
この方法では手数料がなかなかかかるので、送金手段としては一番にお勧めできるものではありませんが、下記のような場合に便利です。
- SBI銀行の外貨口座(ドル)から外貨(ドル)のままで送金したい場合
- 外貨口座をSBI銀行以外に持っていないが、外貨送金する必要がある場合
- 為替手数料の関係で、国内の円口座から外貨送金を行いたくない場合
- 国内の円口座で外貨送金の手続きをするのを忘れており、外貨送金する手段がない場合
- 受取先の銀行の所在国がWISEの送金に対応していない場合
上記以外の場合は、WISEを活用して日本円から外貨送金するのがおすすめです
用意するもの
- SBI銀行 外貨口座
- SBI銀行 デビットカード
- WISEアカウント
手順
(1)SBI銀行のスマートフォンアプリにて、デビットカードの決済通貨を米ドルに設定しておく。(デビット管理>決済通貨指定(米ドル決済時))
(2)WISEで米ドル間送金の手続きを行い、入金方法として「デビットカード/クレジットカード」を選択する
※SBIのデビットカードの場合、デビットカードを選択してもクレジットカード扱いとなりました。デビットカードは米国内のときのみ選択できるのかもしれません
(3)送金先の口座情報を入力し、送金する
手順としては簡単で、数日で送金が完了します。
注意点
この方法ではいくつか注意点があります。
WISE側の手数料が高くなる
WISEは手数料が安く外貨送金できるのがいいところなのですが、クレジットカード引き落としにすると手数料がかさみます。
例えば、800ドルを送金しようとした場合の手数料は34.43ドル。普通の銀行間の外貨送金手数料よりは安いですが、普通にWISEで送金する際に比べると手数料がかかってしまいますね。
為替手数料がかかる(ただしポイントで返ってくる)
SBI銀行のデビットカードを外貨引き落としにした場合、海外事務手数料が2.50%(非課税)かかります。
ただし、SBIではデビットカード海外事務手数料優遇プログラムを行っており、年間30回までであれば、手数料分がポイントとしてバックされ、実質無料になります。
受取先の銀行でも手数料がかかる可能性がある
上記のWISE側の手数料に加えて、受取先の銀行でも受取手数料がかかることがあります。これは銀行によって異なるので、確認する必要があります。
デビットカード・クレジットカード送金に限度額がある
WISEでクレジットカード・デビットカード送金をするには、手数料を含むトータルの金額が2,000ドル以内になる必要があります。それ以上の送金が必要な場合は複数回手続きをする必要があります。
おわりに
SBI銀行はネット銀行でインターフェイスもよく、とっても使いやすいのですが、外貨送金に対応していないのがたまに瑕です。
外貨送金はWISEを活用するのがおすすめですが、そのほかの手段としては、外貨送金に対応しているそのほかの銀行の口座開設を検討するのもいいかもしれません。
たとえば、新生銀行も手数料は4,000円と若干高めですが、外貨預金からの外貨送金に対応しています。投資商品残高(外貨預金高を含む)300万円以上、もしくは円預金高1,000万円以上で新生プラチナステータスになれば、毎月一回手数料が無料です。条件が合うようであれば、新生銀行が手数料の面では最も安価になるのではないでしょうか。
【追記】下記の記事で銀行ごとの手数料についてまとめました!
わたしは日本に帰国するまでは当面はWISEを活用して、手数料を少しでも抑えながら海外送金をしたいと思います!
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