2021年12月末に日本に帰国しました。
その際の体験談を交えながら、在外邦人に必要な手続きについてご紹介します。
駐在が終わりやっと日本に帰国だ・・・!
といっても、以前のように簡単に帰国できないのが現状です。この記事では現在日本に帰国する際に必要となる事前準備や書類、空港での流れについて簡潔にまとめました。
- 帰国前に用意しておくこと
- 機内で注意すること
- 成田空港での入国までの流れ詳細
- 自主隔離中にやること
- MySOSの頻度
- 機内に陽性者がいたらどうする!?
帰国前に用意しておくべきもの
まずは出国前に済ませておくべきことです!
1.出国72時間前に受けたPCRの陰性証明
日本の場合は、「出国前」72時間以内に実施したPCR検査による陰性証明書が必要です。
検査証明は、日本政府指定のフォーマットを使用する必要があります。こちらのページ(外務省ホームページ)からダウンロードが可能です。
そして何より!!!出国前のPCR検査前後に感染しないこと!!!
帰国前にはどうしても人に会う機会が増えると思います。
しかし、ここで感染してしまうと、飛行機に乗れなくなってしまったり、機内で人にうつしてしまったり、陽性者となって隔離されたりと、いろんな面でとっても大きなリスクになります。帰国前1~2週間は、不特定多数の人に会う予定は控えておくのが無難です。
2.電子質問票の記入とQRコードの取得
日本到着時に検疫質問票を出す必要があります。
スマートフォンやタブレットから 質問表Web にアクセスし、情報を入力した後に発行されるQRコードを検疫官へ提出します。
空港のWi-Fiは不安定なこともあるので、可能な限り出発前に入力しておくことがおすすめです。
航空会社によっては「質問票Web」への入力後に発行されるQRコードを提示しないと搭乗手続きができない、としている航空会社もあります。
3.隔離先ホテルや移動手段の確保
まずこちらの外務省海外安全ホームページから、自分の出国先が検疫所の宿泊施設での待機の必要があるかどうかを確認します。(文字文字していてとっても見づらいページですが、ctrl+Fなどを使って頑張って該当する国を探しましょう・・・)
隔離期間は、入国日の次の日から始まることに注意です。
そのため、もし1月1日の朝に日本に到着した場合、2日から隔離一日目となります。
検疫所での待機のない国から到着した場合は、1月1日~16日まで、15泊16日分のホテルの予約が必要となることに注意です!
直前で水際対策が変わってしまった・・・というときのために、直前までキャンセル料がかからないホテルがおすすめです。
Hotels.comで予約すると、前日までキャンセルや変更が無料でできるため、とっても便利です。
また、10泊ごとに1泊無料となるので、長期滞在の際にはおすすめです。
参照: Hotels.com
なお、成田空港からのハイヤーは東京エムケイさんの2万5千円というのが最安値でした。(2022年1月現在)
4.My SOSアプリのダウンロード
これが帰国から14日間お世話になるアプリです。このアプリを通じてAI電話や位置確認、健康状態のチェックがされます。
このページか、下記のQRコードからダウンロードできます。
このアプリ、実は入国者管理用には特別なモードに切り替える必要があるのですが、モードを切り替えるために必要なQRコードは空港に用意されているのでご安心ください。
機内で注意するべきこと
現在、機内で陽性者が発生した場合、陽性者の前後2列に座っている人は濃厚接触者扱いになってしまいます・・・(私は運悪く濃厚接触者になってしまいました。後述します )
なので、機内のスペースに余裕があるのであれば、周りに人がいない席に移ることを強くおすすめします。
また、機内での感染を防ぐために、マスクを外してのお喋りや睡眠は厳に控え、トイレなど共用部の使用にも極力注意しましょう。
食事をさっと済ませ、それ以外の時はマスク必須です。陽性者になってしまうと、隔離期間も伸びますし、後々本当に大変です。
成田空港での流れ
ここからは実際に2021年12月末に体験した成田空港での流れです!
なるべく詳しく書きました。写真は撮っちゃダメなので、文字ばかりになってしまいますがご容赦くださいませ。。
1.まずは機内でちょっとだけ待機(15分)
空港の混み具合によって待機時間は変わるようです。私の時は国際線が2便しか到着していなかったので、15分くらいで機体から降りることができました。トランジットの人が先に降ろされ、それ以外の人々が後に続きます。
2.椅子に座って誓約書などの記入(15分)
番号が書かれた椅子に座って書類の記入を行います。窓際で肌寒く、WiFiも通じないエリアだったので覚悟が必要です。。(機内での滞在時間が長い場合、機内で記入することもあるかもしれません。)
日本の検疫措置を遵守する旨の誓約書にサインを行います。また、隔離期間中の滞在先住所や移動手段について記載を行います。その他健康管理カード?なるものにも記入を行います。記入が終わったら手を上げて係の人に確認してもらいます。
3.PCR陰性証明書や隔離期間の確認(10分)
番号が5人ずつ呼ばれるので、呼ばれたら受付に行き、陰性証明書や誓約書記入の内容について確認します。ここでパスポートに番号シールが貼られます。この番号で抗原検査の結果なども呼び出されることになります。
4.アプリダウンロード(5分)
別の受付に行き、アプリのダウンロードや携帯の設定などについて確認されます。
全部丁寧に説明してもらえるので、心配無用です。
5.電子質問票のQRコード読み取り(5分)
その後またまた別の受付にいき、事前に記入しておいた事前質問表のQRコードを読み取ります。
6.抗原検査実施(10分)
今度は抗原検査の会場に向かいます。機内でのどがカラカラに乾燥していて、全然唾液が出なくて時間がかかりました。。。
7.結果待ち(20分)
終わったら長椅子のおいてあるエリアで、自分の番号が呼ばれるまで待ちます。
8.陰性証明の紙をゲット(5分)
番号が呼ばれたら、結果を聞きに行きます。無事陰性が出たら、陰性証明の赤い紙を手に持って、入国審査です。
9.入国審査(10分)
ここからはほぼ通常通りです。免許の更新や免税でのお買い物などに必要となるので、自動顔認証ゲートを使う場合には、忘れずにスタンプを押してもらいましょう。
入国審査はガラガラで、すぐに終わります。
10.荷物受け取り(20分)
荷物はすでにコンベアから降ろされているので、自分の荷物を受け取ります。ここで税関申告書を記入していなければ、記入します。
11.税関を通過(5分)
通常通り税関を通過します。
12.出口で陰性証明書の確認(1分)
出口で係員の人が立っているので、パスポートに貼られた番号を見せて陰性の確認をします。たまに伝達が上手くいっていないことがあるので、その場合は陰性証明の赤い紙を見せます。
13.入国!
無事に入国です!!
私の場合はここまで約2時間かかりました。入国エリアからは拍子抜けするほど、何の案内もありませんでした・・・
(普通に悪い人であれば公共交通機関で帰れてしまいそうです。まあ成田空港から大荷物で乗ってきたら誰かに声がけされる可能性大ですが)
待機してもらっていたハイヤーの方に電話して、到着ターミナルの車寄せで落ち合います。ハイヤーはとっても楽ですね・・・
自主隔離中の対応事項
さていよいよ自主隔離の始まりです。
私の滞在していた国は検疫所の指定する隔離対象の国ではなかったので、14日間の自主隔離がスタートです。
まずホテルや隔離先に到着したら、My SOSの「待機場所登録」を押してGPS登録します。
My SOSのビデオコールなどは入国2日目から始まるので、当日はホテルなどでのんびりしていて大丈夫です。
2日目からは定期的に下記3点に対応します。
- 現在地報告(「現在地報告してください」とプッシュ通知が来たら上記のボタンをタップするだけ)
- ビデオコール(AIの場合「今から発信します」と通知が来て1分後に電話が来ます。対人の場合、事前通知なく電話が来ます)
- 健康状態報告(一日一回すればよく、0時を回ったらその日の分の報告ができます。忘れていた場合はプッシュ通知が来ます)
私の場合は下記のようなスケジュールでした。結構一日中通知が来るので気が抜けません。
- 朝(9時ごろ):AIビデオコール
- 朝(10時~11時):現在地報告
- 昼(12~13時):対人ビデオコール(2日に1回程度)
- 昼(14時ごろ):現在地報告
- 昼(15時ごろ):保健所から電話 ※後述します
- 夕方(16時ごろ):現在地報告
- 晩(19時ごろ):AIビデオコール
機内に陽性者が発生した場合
ここからは私個人が体験したお話です。
隔離1日目に、不穏なメールが届きます。
「あなたが搭乗していた航空機において、新型コロナウイルス感染症に関する検査で陽性と判定された方が確認されました」
えええええええ!?!
こんなことあるのか・・・とびっくりしました。
しかし、私が載っていたボーイング機体は300人以上乗りで、乗客はたったの40名弱でした。
前後2列に座っていた人は私以外もう一人だけ。
まさか濃厚接触者になるわけがない・・・と思っていたのです。
しかし。
隔離2日目にこんな通知がMy SOS上で届きました・・・
その後すぐに保健所から連絡があり、濃厚接触者に該当する可能性があると言われました。
そのため自主隔離中に外に出ないこと、入国3日目、6日目にPCR検査を行うこと、保健所が毎日電話して体調管理を行うことが決定されました。。。
私は無事にすべてネガティブでした!!!
陽性になった場合は、検査日を起点として14日間隔離されると言われていたので、本当によかったです。(以前は無症状であっても病院隔離と言われていました。今は症状によって自宅やホテル療養が可能になりましたが・・・)
機内ではマスクを外さず、頻繁に取り換えていました。
皆様も感染者が乗っているリスクを考えて、マスクを外さないように、機内での感染対策、十分気を付けましょう。
これをお読みのみなさまが、無事に健康で帰国できることを祈っています!!
いま日本への帰国は正直心底めんどくさいです・・・
在外邦人にとっては、自分の国に帰ることが難しい日々が続いていますね。
はやく状況が落ち着き、普通に移動できる日常が訪れるといいですね!
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