数年前キャリアセミナーを通じてIFCに採用された方の、書類~筆記~面接のプロセスに関するお話が大変参考になった。
IFCは、海外で活躍する日本人職員をスピーカーに招き、業務についてお話してくれるキャリアセミナーを定期的に開催している。その際には、任意で英語CV及びStatement of Interestを提出できる。
その後、キャリアセミナーの参加をきっかけとして、書類選考、筆記試験(ファイナンス)、面接(パネルインタビュー)を通じて採用されたとのこと。下記にお話のポイントを簡潔にまとめる。
書類選考のコツ
- 書類(CV・カバーレター)ではToRに記載された単語を使用して書くことを心掛ける。
- カバーレターは読んだ人に自分を印象付けるエピソードを書く。
- Why IFC? Why this position?という問いに答えらえるよう、自分の経験とスキルがIFCのビジョンにどれだけマッチしているのかを書く。
筆記試験のコツ
- エクセルにて、財務3表(PL、BS、CF)を繋げる財務モデリングを2~3時間で行う。前提条件が詳しく記載されているので、手慣れていればそこまで難易度は高くない。
- マルチプル・イヤーやネットでのバリエーションの計算を行う。
面接のコツ
- インタビューを行う方の名前は事前に判明するので、経歴をリンクトインで確認しておく。面接の間も、名前で呼ぶことを心掛ける。
- ToRと結び付けて、自分がこのポジションで何ができるか、Action Verbを交えて話す。STARモデル(Situation/Task/Action/Result)で自分の経験を語る。
- ポジションに合うKey behavioursとスキルについて、6~7エピソードは話せるように用意する。
- 自己紹介・志望動機はテンプレートを作り、すらすら言えるようになるまで何度も練習する。
- 想定される範囲の質問についてはすべて答えられるように事前に準備する。
- 逆質問は、組織や部署の問題点に具体的に踏み込んで質問をする。
評価のポイント
- 途上国経験を経ていることが、思っていたより評価項目となる。
- 幼いころから抱いている問題意識や熱意があれば、それをアピールすることで差別化ができる。
- オンリーワンの経験だと思うことがあれば、それをカバーレターや面接でアピールする。
まとめ
書類や面接などについて、ここまで綿密な準備をされることが採用を勝ち取るためには求められるのだ・・・と感じた。自分のカバーレターやレジュメ、面接準備の態度を改めて見直す大変良い機会を与えられた。
財務モデリングについては、基本は叩き込んであるものの、いざ計算しろと言われると、あまり自信がない。もしIFCのポジションにアプライするようなことがあれば、下記の本をさらっておき、項目の相関関係や計算方法をおさらいしておきたい。
【新版】財務3表一体理解法 (朝日新書)
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