YPP試験とは
国連のYPP試験は、国連事務局の若手職員を採用するための試験です。
年に一度試験が行われ、合格者はロスターに掲載されます。合格後は、事務局のポストに応募するとロスター掲載者の中から選考が行われ、採用されます。
YPPの合格と同時にポストが割り当てられるわけではないのが、公募やJPOと違うところです。ただ事務局のP1/P2ポストは、ほぼYPPのために割り当てられていますし、ポストに採用されると、2年の任期後も引き続き雇用されます。ロスターの期限は3年間です。
応募資格
- YPP受験対象国の国籍があること
- 受験年の12月31日時点で32歳以下であること
- 学士号以上を取得していること
- 英語またはフランス語が流暢であること
YPPの受験は国連でUnder-representedである国の国籍を持つ人が対象となります。毎年対象国は変わりますが、日本は常に対象国となっています。
2022年度の対象国は下記の63か国です。
アメリカは意外とUnder-represntedなのですね・・・
北朝鮮や韓国、中国なども入っています。
マスターや就労経験は必須ではありませんが、同じ国から60人以上が応募してきた場合、学歴、就労経験、言語などでランク付けされ、上位60人だけが筆記試験に進むことができるそうです。なので学士のみではなかなか合格しにくい試験だと思います。
YPP試験の流れ
(1)書類選考:同じ国から上位60人が筆記試験に進みます。
(2)筆記試験(一次):同じ国の人から上位40名が次の試験に選出されます。
(3)筆記試験(二次):このステージではナショナリティの縛りはありません。
(4)面接
(5)合格
YPP試験の倍率は公式には発表されていませんが、最も競争率の高い試験の一つだといえます。一説には、50,000人が応募して100名が合格する(合格率0.2%)とも言われています・・・
一次筆記試験の概要
5月に書類選考通過のメールがきて、7月に筆記試験を受けてきました。
一次試験は選択式で、英文理解や数理能力を問う問題、国連のコンピテンシーを測るような問題があって面白かったです。難しくはないですが、これは対策すればより高得点が取れるのではないかと思いました。来年以降も受ける際には、しっかり対策して臨みたいと思います。
また結果について報告します。
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