世界銀行グループYPPの第一次選考に合格した話

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今年の夏ごろにYPPの説明会に参加した。

世界銀行グループ(IBRD・IFC)YPP説明会の内容まとめ
2021年世界銀行グループYPP募集説明会で語られていた、応募要件・書類作成の注意事項などのまとめをご紹介。

そのあと7月中旬ごろにひそかに応募書類を出していたのだが、音沙汰がないから落ちたんだな、と思っていた。すると、10月中旬ごろになっていきなりメールボックスに「書類通過しました」というお知らせが届いたではないか。しかも「次の選考に進みたければ2週間以内にリファレンスレターを提出すべし」と書いてある。

あわてて先生方と元上司のみなさまにリファレンスになっていただけないかお願いして回り、みなさまに快くご協力いただいたおかげで、期日までにレターを提出することができた。いつもお世話になっている先生方、元上司の皆様には本当に頭が上がらない。いつも快くご対応くださり本当にありがとうございます。自分がリファレンスを書く立場になっても同じように振舞おうと固く心に誓う。

YPPには全く手が届かないと思っていたので、正直嬉しい。

記憶がフレッシュなうちに一次選考突破のために準備したことと、今後の選考の流れについてまとめておく。

この記事でわかること
  • 世界銀行YPPの選考スケジュール
  • 世界銀行YPPの各選考段階で求められること
  • 世界銀行YPPの倍率
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YPPの選考スケジュール

世界銀行のYPPは毎年募集があり、その年の10月1日時点で32歳以下であれば応募できる。

7月中旬 応募書類締切

応募書類は下記4点。

  • 履歴書
  • 大学院の修了証明書または成績証明書
  • 6000ワードのエッセイ1点(毎年お題が変わる) 
  • 学位論文の概要、要約(世界銀行の応募者のみ)

私は提出にあたり、履歴書、エッセイ、論文の要約の有料添削サービスをお願いした。お守り代わりのようなところだが、些細なスペルミスやエッセイの言い回しなどを添削して貰えたので、頼んでよかったと思っている。

応募総数は6,000~10,000名にものぼるという。ひええ。

10月中旬 1次選考通過

書類選考を通じて、1,000名に選考通過の通知が届く。一次選考通過の倍率はおよそ6~10倍といったところ。私は今ここ。

ここでは最低限の応募要件を満たしているかをチェックするらしい。

応募要項とは、これ。

<必須条件>

<有利な条件>

  • 国際開発への熱意
  • 優れた学業成績
  • クライアントエンゲージメント能力やチームの指導力
  • 関連セクターに関する専門知識

<さらに有利な条件>  

  • 途上国での勤務経験
  • 世界銀行グループの公用語(アラビア語、中国語、フランス語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語)のいずれかが話せる

ここで必須条件に当てはまらない人をふるいにかけるのが一次選考というのが私の理解である。

ここで90%の人が落ちるというのは、「必須条件当てはまらないけどとりあえず応募してみた」って人が多いということなのか・・・?そうなのであれば、実質の倍率はそこまで高くないのかもしれない。

とにかく1次選考に合格すると、2週間以内にパスポートのコピーと、パスポートサイズの写真、推薦状3通を提出するように求められる。(なかなか急すぎる・・・)

急なお願いにもかかわらず推薦者になってくださったみなさま、本当にありがとうございます。(土下座)

11月~ 2次選考(書類)

上記の書類を提出した候補者に対して、2次選考が行われる。ここでは、志望分野の専門家によるテクニカルレビューが行われ、この候補者は必要な専門性を有しているか?ということが確認される。

1,000名のうち、3次選考に進むのは200名程度。2次選考通過の倍率は5倍。

(11月27日追記)2020年から、2次選考と3次選考の間にHirevueを用いたプレ・レコーディング面接が行われるようになったようです。面接の様子は下記の記事にまとめました。

12月~ 3次選考(面接)

ここでは「アセスメント・センター」と呼ばれる長時間にわたるグループワーク(behavior)およびパネルインタビュー(technical)が行われる。2021年のヤング・プロフェッショナル・プログラムの面接はオンライン形式で実施するとのこと。

200名のうち、4次選考に進むのは60名程度。3次選考通過の倍率は約3.3倍。

2月~ 4次選考(最終面談)

ここでは、世界銀行の希望する分野と応募者の希望分野のマッチングを経て、うち40名にオファーが出ることになる。ここでの倍率は1.5倍。

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まとめ:YPPの倍率はえげつない?

1万人出して40人しか合格しない試験。倍率にして250倍、合格率にして0.4%といえば、超難関試験のようにも聞こえる。

ただし、1次選考が必須条件を満たす候補者以外をふるいにかけているのだとしたら、2次選考に進む1,000人が要件を満たした応募者になる。そうすると実質倍率は25倍、合格率は4%ということになる。

それでもなお、YPPがハードルが高い試験であることに変わりはない。なぜならYPPでは、ネイティブや欧米で教育を受けたアフリカ地域出身者などと戦わなければならず、純ジャパ日本人にとってはさらに語学がハンデになるからである・・・

どこまでいっても語学が足かせとなるのが、本当に悲しい。でもくよくよしているだけでは始まらないので、コツコツと勉強しなければいけない。

先日知り合ったある外国人はアフリカで生まれ育ったため、英語、フランス語、スワヒリ語、彼女の国の母語の4か国語が話せると言っていた。「すごい!」と反応すると、「でもどの言語も完ぺきではない。一番comfortableに感じる英語ですら、まだまだ勉強中」と言っていたのが非常に印象的だった。語学は一生勉強。がんばらねば。

推薦者になっていただいた方に顔向けできるよう、面接までは進むことができればと考えている。

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