2017年にUNESCOパリ本部で働く職員の方にお時間をいただき、お話を伺った際の記録をここに記しておきます。(個人情報や業務の細部にいたる話は省かせていただきました)
少し前の話になりますが、おそらく状況はそこまで変わっていないのではないかと思います。あくまでご参考として。
コンサル→職員のパス
- コンサルタントからPレベルに上がるという話はあまり聞いたことがない。世界気象機関 (World Meteorological Organization)など他の機関では、コンサルタントとして勤務した人は一年間Pに上がれなかったりする。
- コンサルタントに行く人のモチベーションは、JPOへの応募や国際機関の内部を知るなど、様々。JPOを目指してまず頑張るのであれば、コンサルで入るのもいいかもしれない。
- 一生国連で生きて行く覚悟があるのなら話は違うが、若手のうちから国連でキャリアを始めるのは不安定。ミッドキャリアで何かしらの専門性を持って入ってくる人が多い。
UNCESCOの内部事情
- ユネスコのPレベルの平均年齢は47歳。P2でも40歳前後。日本人は出向者なども多く、比較的若い人が多い。
- ユネスコはアメリカの分担金カットの影響から資金が枯渇していることと、日本人が結構組織内にいるので、ポスト獲得が難しい印象。
JPO・公募に関して
- 2年間の就労経験ではJPOに合格するのは厳しい印象がある。JPOは経験を備えた30代の人が多い。長期的な2−5年の就労経験で考えるといいかもしれない。
- 公募ポストは中で見ている限り、競争率が激しく応募がためらわれる。
感想
お話を伺って、組織や事務所の予算状況、求められる専門性の深さはよくリサーチしておかないといけないと改めて感じた。
コンサルタントとして組織に入るのは確かに不安定だが、組織の内部のことをよく知り、また人脈をもつことができる、一番手っ取り早い方法であるとも思える。
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