国際機関に応募する際、必ず目にするのがTerms of Reference (ToR)という書類。
各機関のホームページやリンクドインで公募がかかった時、必ず添付されています。国連では、書類審査も、面接も、実際の業務も、すべてがこのToRの内容に沿って行われるため、超重要書類のひとつなのです。
これまでいろんな公募に応募したり、キャリアセミナーへ応募してきて、ToRの読み解き方のコツのようなものを自分なりにつかんできた(ような気がする)ので、備忘録も兼ねてここにまとめて記したいと思います。
自分の応募経験や邦人職員の方々のお話を参考にまとめています。やり方は人それぞれだと思うので、あくまで参考にしてもられば嬉しいです。
1.まずは求められる要件をチェック
お、よさそうな公募を発見!と思っても、1ページ目からじっくり目を通すのではなく、私はだいたいタイトルを読んだ後は、スクロールしてRequired Qualificationsのセクションを一番に確認するようにしています。
なぜなら、もしここで、Education(専門)やExperience(経験年数、関連分野)、Language Requirement (フランス語、アラビア語、現地語)など、自分が持っていないスキルがRequiredやMandatoryとされていた場合、どう頑張っても応募できないからです。。
民間企業などでは、少し経験年数が足りなくてもその他が良ければ多めに見てくれたりしますが、国連の場合は、Required要件をひとつでも満たしていない場合、HRのスクリーニングでばっさりと落とされてしまいます。
読み進めて後でがっかりしないためにも、まずはRequired要件を確認することが大切です。
2.次にCore function / Duties & Responsibilitiesをチェック
無事にRequired qulificationsを満たしていることが確認出来たら、募集しているポジションのDutyを確認します。
その際、自分のP11やCVをなんとなく思い浮かべながら、自分の経験に結び付けて話すことができそうか?ToRに書かれている単語をちりばめて自分の経験が語れそうか?ということを考えます。ぼんやりと考えてみても、全然あてはまる経験が思い浮かばない場合は、たぶんそのポストは難しいと思います。。
ToRに書いてある順番も意外と大事なポイントです。上のほうに書かれているDutyのほうがメインの仕事であることが多いので、そこを重点的にチェックします。
3.最後に全体を確認
自分が応募できそうなポジションであることが確認出来たら、締切日や雇用期間など重要な情報を確認します。その上で、空席を出している機関や部署/カントリーオフィスのリサーチを行い、カバーレターとCVのドラフトを開始します。
面接準備に関してはこちらの記事にまとめてみたので、参考にしてください。
公募を見ていると、一見多くの募集があるようですが、実際自分が応募できるポジションを見つけることはまれなことが多いです。そのため、本当に興味があるポストを見つけた時には、できるかぎりの準備をして臨みたいですね!!
自分に合う公募を見つけたら積極的に応募しましょう。
筆者も頑張ります!
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